お隣さんと内緒の恋話
おばあちゃんの家のインターホンを鳴らすと、おばあちゃんは満面の笑みで私たちを迎えてくれた。
「 こんばんは、大家さん 」
「 あら先生、孫がお世話になってます。どーぞ、上がってくださいな 」
ほんと ほんと。
「 いえ、こちらこそ。弟がお世話になってます 」
それも ほんとだね。
おばあちゃん 嬉しそう。
「 さぁさ、上がってください。ご飯出来てますよ 」
「 今日のおかずは何?」
部屋に上がりながら聞くと、目の前に こたつが現れた。
「 わ!こたつじゃん、おばあちゃん もう 出したの~」
「 寒いからね、さぁ 入りなさい 」
「 こたつなんて何年ぶりだろな、葵 」
「 懐かしいな 」
良かった、二人も喜んでる。
こたつに葵と雅くんと、おばあちゃん…
まったりしてるなぁ。
おばあちゃんがキッチンからガスコンロを出し、こたつに置き、そして鍋を持ってきた。
「 おばあちゃん、もしかして鍋?」
「 そうだよ、お鍋。味噌煮込みだよ、野菜に豚肉、薄切り餅に おまけの赤ウィンナー入りだよ 」
「 やった!赤ウィンナー入りだよ、葵 」
喜ぶ私に、葵と雅は不思議そうに鍋を見ている。
「 椿、鍋に赤ウィンナー入れるのか?」
「 うん、鍋には必ず入れるよ、美味しいの!最後は 卵とじね 」
そう言っても 鍋に赤ウィンナーは食べたことがないのか、葵と雅は煮える鍋を じっと見ていた。