お隣さんと内緒の恋話

お仕置きって… 嫌なんだけど。


お互いにドキドキ、ドキドキする心音を止めることは出来ない。

まず、自分の状況に嫌でもドキドキしてしまう。

熱が下がってきたとはいえ、まだ熱さの残る体に抵抗感が出ない。


どうしよう、困った…


「 椿ちゃん、葵が好きか?」


え…

「 …うん、好き 」


素直に答えた私を 雅が自分から 力強く抱きしめてきた。


なんか、変だよ… 雅くん?


「 みんな、騒ぐわりに 俺を選ばないのはなんでだろうな… 」


何、言ってんの…

もしかして 聖奈さんの事… 後悔してる?

それとも 他に好きな人いるとか…

あ、まさか 生徒だったりする?


一人考えを巡らせていると、雅は頭を肩に預けるようにしてきた。


「 雅くん、えらいの?」


あ~ 雅くん 先生だし、葵のお兄さんなのに…

どうしたらいいわけっ


「 えらい、しんどい… 」

「 じゃ、横になってよ!お粥は また温められるから 」

「 お粥… それより心が温まらない 」


え…


「 椿ちゃん、そばにいてくれるか?」


いるよ、今 ここにいるじゃん…


「 いますよ? 」


どうする? 雅くん寂しいんだよね、たぶん。

よしよしってした方がいい?

大人相手に そんなんする?

しないわ…


落ち着いたのか 雅か体を離して ニッコリ笑う。


「 雅くん、えらい時はえらいって言えばいんだからね? 私も葵もいるから 」

「 さんきゅ 」


私は雅に寝るよう言って 部屋を出た。


雅は 小さく呟く… えらいよ、心が… と。
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