お隣さんと内緒の恋話

外は雪がチラチラ降る夜。

寒さより葵が入れてくれたミルクティが温かい。

何より 葵が暖かい。

時間はあっという間に過ぎていく。


「 椿… 」


葵に持たれるように座る私を 優しく呼ぶ葵に顔を上げれば甘さが上昇する。

腕を葵に絡めれば より 深く甘味になる。


そして 必ずやってくる おじゃま虫。


「 はーい、そこまで~ 」


んっ! 雅くんっ…


「 兄貴、体調は?」

「 ああ、もう熱は引いたな。誰かさんたちの方が熱すぎだな 」


いいじゃん、別に~

文句言わせなーい!


「 外、雪だな… 」


窓から外に降る雪を見て言う雅。

葵は私の髪を撫でている。


「 葵、そろそろ 椿ちゃん帰してやれよ 」

「 わかってる 」


やっだもう!雅くん いけず~

どのみち お隣だから いいのにっ



「 あ、じゃあ 私 帰るね。葵、ゆっくり休んでね 」

「 椿ちゃん、それは俺だろ~」

「 はい、そうね 雅くんもね… 」

「 あ~ 冷たいぞ!」


んもう、うるさい。

後片付けをしている間、雅はずっと雪を見ていた。

私は葵に玄関で見送られ 自宅に帰った。


送られたいけど 隣だもんなぁ…

玄関と玄関… はぁ 寂しい。



「 おかえり、私 」


エアコンの暖房をつけて、浴室に行き お風呂に湯を溜める。

部屋が暖まりだして お風呂に入り1日を振り返る。

何気に気になったのは雅の事。



雅くん、案外 病気で完全な素が出ちゃうんだなぁ…


普段は爽やかイケメンでニコニコして優しい先生なのに、高熱で子供みたいに寂しがるし…

雅くんって わかんない人だなぁ
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