お隣さんと内緒の恋話
雅の代わりに教卓に立つ3年生 学年主任の立木 葉菜先生。
なかなか厳しい先生に クラスの半分が背筋を伸ばす。
「 今日は半日で終業になります。今、インフルエンザと 溶連菌、胃腸風邪が流行り出してます…
このクラスは上山先生を含めて8人休んでます、他のクラスでも多数…
ですから 午後は休校となります 」
そういえば… 葉山も光國くんも休んでる。
雅くんもだし、私も気をつけよ。
「 1、2時間目は自習と、このプリント3枚をやってください。80点以下は追試!いいですね? 」
厳しいよ~ プリント3枚なんて…
葵がいれば少しはやる気が出るのになぁ…
やっぱり いいこと ないなぁ。
チャイムが鳴ると立木先生はプリントを配り、みんなはプリントをやり始める。
静かな教室に、立木先生の目が光る中で真剣に問題を解いていく。
スカートの中で携帯が振動している事に気が散るが、チャイムが鳴ると 一気に空気が和らぐ。
立木先生が一旦 教室を出ていくと、すかさずメールを見る。
葵~ って、違う… 誰これ…
『 今、俺 サボリ中~ 何してる?たまにはサボれよ、椿ちゃん 』
これって… まさか、圭都くんじゃ…
うっとーしいっ!
サボリなんかするか!
『 言い忘れたけど~ 俺の叔母さんが そこの先生なんだよ、知ってた?』
えっ 嘘~ 誰?どの先生!?
気になり返事をしようとしてチャイムが鳴る。
私はスカートに携帯をしまい、自習をしていた。
一時間が長く感じたが、やってしまえば 終わる。
チャイムが鳴って緊張がほぐれるクラスのみんな。
あと、2時間…
柚奈が私の席に来ると、また携帯が振動している事に気づいた。
「 何~ 上山くん?」
「 ううん、圭都くん、朝会ったアイツね 」
「 ああ、で、何だって?」
ん~… うわ!ほんとに?いや~
「 柚奈 聞いて!圭都くんさ、この学校に身内いるんだって、圭都くんの叔母さん。なんと、立木先生だよ!」
ビックリ~
「 うっそ!ほんとにっ 」
「 ほんとにだよ 」
世間って狭いって言うけど、そう思うよ。