お隣さんと内緒の恋話

葵が作ったサンドイッチを見て 女として 何も出来ない、しようと努力すらしていない事に気づいた。


私… 情けないよね…


「 マヨネーズに生クリーム少し入れてさ、リーフレタスいれてあるんだけど シャキシャキでうまいんだ。食べて 」


リーフレタス?

マヨネーズに生クリーム?

葵… 私のデキの無さが目立つよ…



「 葵は 何でも出来ていいな… 」

「 椿… もしかして悔しい?」


え!?


「 悔しいって言うか~ まぁ 羨ましいかなぁって 」

「 明日 俺に弁当作ってよ 」


へ!?


「 ムリムリムリ!!絶対 ムリ、ごめんっ 」

「 諦めるの早いな、今 俺にキスしたら作らなくてもいいけど?」


は… ははは… 冗談ですよねぇ 葵さん。

だって ここ教室だし、何人かいるし。


「 椿、約束… したよな?」


葵… 意地悪っ



葵に言われたことは覚えてる。

したくても教室でなんて さすがに無理だと思い、どうしていいか戸惑う。

悩みの最中、葵の緑茶が下に落ちた。

葵が拾い上げようとした時 私も瞬時に体を屈ませ 拾うふりして 葵にキスをした。

葵にキスした口元を手で隠しながら照れをごまかす。



「 椿、顔 赤いけど?」

「 うるさい!」


ほんと 意地悪っ…

でも、私がキスしやすいように わざと緑茶落としたよね?


優しいのと意地悪が一緒って、やっぱ意地悪だよ…
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