アサガオを君へ
ノンちゃんが何故こんなに怒っているかと言うと。


朝、教室に入ると、遠巻きにされてコソコソと悪口を言われたから。


その中心は橋本さんで、昨日の一件から完璧にターゲットは私に決まった模様。


それにノンちゃんは怒っているのだ。


「だいたいターゲットにされた理由が宮野くんって言うのが気に食わないのよ。ココが構いすぎっていうのもあるけど、それだけ仲良いならかばうくらいしなさいよね!!」


ノンちゃんはプイッと横を向いて舌打ちをした。


私はその態度と言葉にムッとして言い返す。


「ちょっと!ノンちゃんでも夏樹の悪口言ったら怒るんだから!!」


「ふん!ココの『夏樹病』のせいでクラス全員からハブられたら、これから先しんどいのはココなんだから!!」


「なにその『夏樹病』って!!逆に大いに患いたいわ!!」


私たちの口喧嘩はどんどんヒートアップしていった。
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