アサガオを君へ
私と中西くんはというと、私が役立たずすぎて、逆に迷惑をかけてしまっている。



私は料理が壊滅的で、お菓子しか作れない。


そんな私でも努力して手伝おうとした。


でもすればするほど空回りで、お米を落としたり、玉ねぎを食べれるところがなくなるまで剥いたり。


中西くんに肩をグイッとつかまれて、ご飯が炊けるまで火を見ているように言い使った。


ていうか、高校生になって飯盒炊爨をすることになるとは思わなかったな。


ついさっきまでワイワイと騒がしかった周りには、もう私と中西くんしかいない。


私が迷惑をかけたせいで他の班よりも遅れを取ってしまった。


私がため息をつくと、ドサッと私の隣に中西くんが座った。


びっくりした…。




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