アサガオを君へ
私はムッとした。


なに?なんなの?


今は休み時間だよね?


そんな感情が渦巻いているけど、あくまで平静を装った。


「なに?」


私のその反応に橋本さんは気に入らなかったらしく、笑顔を貼り付けたような顔で私の机をトントンっと指先でつついた。


「うるさいんだよね〜。さっきからあなたの声」


「はぁ」


私はそう漏らすと、今度はあからさまに眉間にしわを寄せた。


あらら…可愛い顔が台無しじゃん。


心に余裕のある私は特に傷つくことも、恐怖を抱くこともない。


もともと誰にどう思われようが構わなかった。


夏樹さえ傷付かなければ正直なところ、誰に何を言われようがどうでもいい。


今の橋本さんは夏樹に好かれたいということよりも、私のことを陥れてやりたいという気持ちの方が強い。


だから、どうでもいい。


< 63 / 224 >

この作品をシェア

pagetop