ヒスイ巫女4
「蒼…ごめん私がちゃんと見てなかったせいで」
ヒスイは少し泣きそうな顔で言った。
そんなヒスイを蒼はなでた。
「俺が悪いんだよ。最近、空達と遊んでやってなかったからな。来い、空、スイ」
物陰に隠れていた2人が蒼に飛び乗った。
「お父ちゃん!今日は何であそぶの?」
「パパー!けほっ」
スイは生まれつき体が弱い。
だからよく咳き込んでしまう。
「今日は楼宮の中探検でもするか。」
蒼はスイを肩車し、空と手を繋いだ。
「ママー?行こう。」
ヒスイは空とは反対の手を繋いだ。
幸せな四人家族。
親はこの国を支える人物、その子供達は次世代の重要な人物。
そんな難しいこともわすれさせるそんな四人の笑顔であった。
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