ヒスイ巫女4
楽しい日々

武道会

「さあ始まりました!
巫女の国武道会!
巫女の国の覇者達が勢ぞろいしていますね!
そして今回は特別参加として巫女の国の蛍さんが来ています!」
蛍が手を挙げて拍手を受けている。
陸は徹夜あけなのでほぼ目が開いてない。
「では巫女様に一言もらいましょう!」
陸はマイクの前に立ち一言
「皆の衆切磋琢磨しやがれ!」
そのあとブツっと音がしたのでその場で寝たのだろう。
「寝たね」
「寝たな」
ヒスイと蒼も武道会を見学に来ていた。
もちろん子供達も見に来ている。
「では早速第1回戦をはじめまー「ちょっと待った!」
蛍が司会者のマイクを奪った。
「賞品の話だが100万円はもちろんだがもう一つ賞品を増やしてもいいか?」
陸が寝てしまったので今の決定権はヒスイにある。
「わかりました。それはどんな賞品で?」
国民が興味津々と聞く。
蛍が意味ありげに笑い
「ヒスイのキスで!」
・・・
沈黙の後どっと会場がどよめいた。
そして参加者が余計にやる気を出したらしく優勝してやると意気込んでいる。
「いいか?ヒスイ?」
蒼はヒスイ断れと念じている
ヒスイは面白そうに
「いいよ!許可する!」
蒼が横でガクッと落ち込んでいる。
司会者にマイクを返した
「では第1回戦ー「ちょっと待った!」
「またですか・・・」
次は蛍ではなく蒼であった。
「ヒスイを俺の嫁だ。誰にも渡さん!」
「兄貴それはダメだよもう決まった事なんだから大会に出場して優勝しないと」
「俺も出場する!」
ヒスイ達が座っていたのは3階そこから飛び降りた。
戦う会場は1階そこに降りた蒼は野生の狼の目。
「ヒスイ!いいよな?」
蒼がヒスイに聞いた。
「いいよーあ、参加したい人は今なら参加してもいいよー」
ヒスイがほわんと話す。
観客席から大会の参加者がいっきに増えた。
「じゃあ第1回戦開始!」
ヒスイが音頭をあげた。
「僕の仕事・・・」
司会者がふてくされている。
第1回戦はただ人数を減らす為の競技。第2回戦が決勝戦なので計30名になるまでひたすら武器を使わず素手で失神、降参させるそんな第1回戦。
「お母さん?お母さんが賞品なの?」
空が不安そうに聞いた。
「まあ、そうだね〜でもね」
ヒスイが空と目線を合わせて
「蒼がきっと勝つから」
ヒスイが会場を見た。
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