首切り魔女と騎士




「確か今日だよな十五夜」


騎士は首に触れながら目をつぶった


「魔女がくるな」


ガタガタと窓がゆれた


クチュっと黒猫のくしゃみ


「こんばんは。魔女さん」


騎士は振り向きもせずに冷静に話かけた


「もうお出迎えですか?」


魔女はクスクスと笑い


「いいえ。今日は様子を伺いにきただけです」



騎士は振り返り魔女の影を確認した







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