はちみつ色の太陽
「今年のスポーツ祭の競技内容は、この紙に書いてあるから、蜂谷は明日のホームルームで誰が何をやるのかクラスのみんなと話し合って―――――」
女の子たちのヒソヒソ話はやけに鮮明に耳に届くのに、担任の先生の大きな声はどこか遠くで聞いていた。
こういう時には、いつも思う。
堂々とした声よりも、ヒソヒソと話される悪意の声の方がハッキリと聞こえてしまうのは、どうしてだろうって。
私はてっきりクラスで責任感ある子が選ばれるなんて思ってたけど、選ばれたのは“クラスの女子を敵に回した女”の、私。
サヨナラ、私の夏休み。
だから、ミドリはさっき、私に同情の視線を送ってたんだ。
心の中でそんなことを思いながらミドリへと視線をやれば、やっぱり同情の視線を返された。
だけど、こればかりはミドリにも私にも防ぎようのないことだし仕方がない。