はちみつ色の太陽
“ おいっ!!日下部!!大丈夫か!? ”
「――――それからリレーには、なんとか出て水の中に入水した瞬間、身体中を経験したことのないような痛みが走って。俺のところまでは一位だったのに、あっという間に抜かれて結果は最下位。リレーの後、歩けなくなった俺は医務室に運ばれて……右太腿の肉離れだって言われて、頭の中が真っ白になった」
“ 全部、俺のせいだ…… ”って。
苦しくて苦しくて。
過去の罪を吐き出すのもやっとで、冷たい水に浸かったまま夜空に浮かぶ三日月を仰いだ。
あの時の怪我が事故のせいなのか、それとも突発的に起きたものなのか、それは俺にも医者にもわからない。
でも、仮に事故のせいではなくても、引き金ではあっただろうと思ってしまう。
言えることは、少なくとも泳ぐ前から違和感を感じていた俺が、リレーに出るべきではなかったってこと。
あの時俺は、ようやく手に入れたレギュラーの座を、誰にも譲りたくなかったんだ。
どうしても、試合に出たかった。
先輩たちや後輩たち、チームメイトのためと言いながら、自分の地位を守りたいがために泳ぐことを選んだ自分。
その結果――――俺のせいで、チームの夢が途絶えてしまった。