はちみつ色の太陽
プール脇の、男子更衣室。
シャワーで身体を流した後、体操服へと着替えれば、身体がもっと泳ぎたいと疼いた。
相変わらず鳴り止まない歓声に、未だに胸が踊る感覚が消えてくれない。
こんな風に、全身で喜びを感じたのはいつぶりだろう。
スタート台の上に立った瞬間。
冷たい水の中に身体を沈めた瞬間。
手のひらが水を掴んだ瞬間。
前を行く相手を抜く瞬間。
ゴールタッチを決めた瞬間。
どの瞬間も鮮明に色付いて、全身を駆け巡る血液が熱く赤く、たぎったまま、少しも落ち着いてくれそうになかった。