はちみつ色の太陽
 



「……お、お前、このタイミングで、そんな可愛い顔するな」


「……ぇ、えっ!?」


「とりあえず、しばらくは、もう、好きって言ってくれなくていい……」


「な、なん―――――…っ!?」



ふっ、と。

思わず抗議の声をあげようとすれば、突然降りてきた影が重なって、叶わなかった。



「い、今……っ」


「……照れるから。俺が聞きたくなったら、また言って」


「っ、」


「可愛すぎて、またキスしたくなるかもしれないけど……」



不意打ちで触れ合った唇は、太陽のように熱くて……溶けるような。


そんな、熱く甘い熱を残して私の心を揺さぶった。


 
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