淡く儚い恋物語 Ⅰ ~君の隣で~
「……ご…ごめん」
「気にしてないわ」
…もしアイツが会ったこともないただの組長なら
命を狙われても全然怖くない
この2人はまだ知らないんだろうな
私と、その天童組の組長が
……兄妹だなんて…
無邪気に笑う海と呆れた顔の相楽
それを微笑みながら見ている蒼
……もし
私がアイツの妹だと知ったら
私はここには居られないのだろうか...
この人たちは
私をどう思うのかしら
悠雅.....
あなたも本当は
興の妹である私を
アイツと同じ眼で見ていない?
疑いだしたら
不安を持ち出したらキリがない
どう思われようが
私はアイツが憎い
人生を台無しにしてくれた男
何がどうあっても許さない
今も私の大切な人達を傷つけようとしてる兄
何をどう覆そうが許さない