淡く儚い恋物語 Ⅰ ~君の隣で~
「悠雅、ここ暖房強すぎるんじゃない?」
そう言うと
「………」
呆れたような目で見下ろされ
グイッ
腰を引き寄せられる
「蒼、抜ける。後は頼む」
「はいはい。
どうぞごゆっくり」
にこやかに微笑む蒼に見送られ、何が何だか分からないまま総長室に連れていかれる
─────────バタンッ
1階の皆が集まっている所から離れているからか騒ぎの音は全く聞こえず、扉が閉まる音が妙に大きく聞こえた
「………」
「…悠雅?」
見上げると、悠雅もこちらを見下ろしていて交わる視線
フワッと身体が浮いたと思うと、連れていかれた先はベッドで
ギッ――
2人が乗ると音を立てる