窓際の山河くんの隣は。
この人は、どういう人なのか。
今ならもう、なんとなくわかった気もする。
「山河くんっ……!!」
私は彼に駆け寄った。
なんだか少し照れくさそうな顔をしているのが見えた。
「いってえ」
そう言って眉間にしわを寄せて腕を押さえていた。
「どうしたの?!怪我でもした?!」
「ははっ、あんなにかっこつけて女の子に取ってあげたのに、腕擦りむいたわ。だっせーな俺」
「どこ!見せて!……ほんとじゃん!早く、手当てしないと!」
頭をぼりぼりと掻く山河くんに対して焦る私。
「いや、別にいいよ手当てとか。こんなん大したことないしすぐ治るって」
「ダメ!!この傷口にばい菌とか入ったらどうするの!」
私はぶんぶんと頭を振り、どうしようと慌てていた。
そんな私に山河くんは、仕方ないなという顔で私を見つめていた。
「でも、どうしよう。今日絆創膏持ってないし、消毒液なんかも今持ってるはずもないし……えっと、えっと……」
「じゃあ、俺ん家来る?」
「――え?」
一瞬、時が止まったように見えた。