貴方を想っていてもいいですか
それから数日後ー。
昼休みに親友の小笠原 茉侑と学食に来ていた。
飲み物が欲しくて席を取ったあと私は一人で自販機に向かった。
すると、キャーキャーと女の子の黄色い歓声が聞こえてきた。
よく見ると前方からお兄ちゃん、渚先輩、大和先輩が歩いて来て
「おぉー那優〜!」
「那優ちゃーん♡」
と声をかけられた。
大和先輩はこの間のように抱きついてこようとしたが、今回は渚先輩に止められた。
「今日もこいつら家行くから!んじゃそれだけ〜バイバイ」
お兄ちゃんと大和先輩が歩いていく中渚先輩だけが私の横に立ち止まった。
「今週の日曜日、デートしよ。詳しくは今日の夜、あいつらが寝たら那優の部屋行くからそん時で」
それだけ言い残し、走っていってしまった。