貴方を想っていてもいいですか
次の日、私は予定時間よりかなり早く来ていた。
楽しみすぎて浮かれ気分で何度も鏡をチェックして待っていた。
けれど、時間になっても渚先輩は来なかった。
きっともう少ししたら来るよね。
先輩を待ち続けて1時間が経過した。
待っても待っても先輩は来なくて…
先輩今どこにいますか。
デートしてくれるんじゃなかったんですか。
今も来るって信じてる私は馬鹿ですか。
雨がポツポツと降り始めた。
傘を持ち合わせてない私はどんどん濡れた。
近くのコンビニに行って買えばいい話。
けれど今、私がここをいなくなったら先輩が来たとき困るでしょう?
だから、私は動かないんだ。
先輩を待って3時間たった。
周りを見れば傘をさした人ばかり。
私みたいに傘をさしてない人は一人としていない。
さすがに辛くなって涙が流れた。
「先輩どこにいるんですか…」
「な…なy…那優ー!」
呼ばれたと思い前を見ると先輩が走ってきた。