8月の雪


「なにやってんだよ?」

「…律…」


呆れた顔で俺を見る。

その瞳は揺るぐことなく、
俺を見ている。


「ってか、まぢで別れたんだな…」

「んなこと、嘘ついてどーすんだよ」


いつものように憎まれ口をたたき、苦笑する。

それがいつも通り過ぎて、違和感がありすぎる。


「…どっちから言ったんだよ…」

「……俺から。
ってか、言ったじゃん?もう幸せに出来ない、って」


真っ青な空を眺めながら言った律を、思い出す。

呆れてため息が出た。


「…そんな顔するなら別れんなよ。」


律の頭をポンッ、と軽く叩いて、俺はスタスタと歩いていく。


苦笑いととも言えない、
苦しそうで切ない笑顔。


お互い好き合っているのに、どうして別れるまでにいたったんだろう。


後ろからトボトボ歩いてくる律を、不思議に見ていた。
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