サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

お婆さん……猫なんだ。って事は、
メスなのね。

へぇ~と思いながら見ているとハッとする。

あ、あれ!?

わ、私…睦月君と話をしている?

人見知りの私が普通に男子と携帯を見ながら
会話をしている。

しかもこんなイケメンの…睦月君と
意識すると段々と恥ずかしくなってきた。

ど、どうしよう。

そうしたらタイミングよくバスが来た。

あ、バスだ!?

「あ、あの……バスが来たので
ありがとうございます」

恥ずかしそうにスマホを渡した。
睦月君は、受け取るとペコッと頭を下げる。

「今日は、送ってくれてありがとうございました。
さ、さようなら」

そう言い慌ててバスに乗った。

き、緊張した……。

ハァッ……と気持ちを落ち着かせながら
近くの席に座った。

チラッと窓越しから見てみると
睦月君は、まだ居てくれた。

座っている私をジッと見ている。

そして私に気づくと無表情だが
軽く手を振ってくれた。

睦月君…!?

バスが少しずつ動き出した。

あ、行っちゃう。

離れて行ってしまい胸がキュンと
締め付けられそうになる。

だがドキドキと高鳴っていた。

きっと自分の顔は、真っ赤だろう。

まさか、睦月君がバスまで送ってくれるなんて
夢にも思わなかった。

同じバスではないのに…わざわざ。

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