サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

「ここのケーキどれも美味しいのよ。
私は、レアーチーズケーキにしようかしら」

そう言って教えてくれた。

さすが美守。
モテ女子は、お洒落なお店やいろんな事を
知っているのね。

感心した。

私は、スペシャルショートケーキと紅茶を
頼み近くの席に座った。

ケーキは、確かに言っていた通りとても美味しい。
新しい友達と一緒にお茶が出来るなんて…。

感動しながらお茶をしていると美守が

「そういえばさ~咲良って
好きな人とか居るの?」

突然そんな事を聞いてきた。

ドキッ!!

思わない質問に心臓が飛び出しそうになった。

えっ!?

「な、何で…?突然」

動揺する気持ちを必死に抑えながら聞いた。

バ…バレてる!?

すると

「ちょっと気になっただけ
ほら、もし好きな人が被ったら嫌じゃない?
私さ~中学の時に親友の子と好きな人が
被っちゃったんだよね」

美守が驚く事を言ってきた。

す、好きな人が被る!?

まるで自分の事のように思えた。
私は、睦月君に惹かれている。

しかし美守も同じだ。

「そ、そうなんだ…?」

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