サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)

帰った後
カバンを机に置いて撮ったプリクラを眺めていた。

変顔をすると言ったのに
美守は、可愛いポーズになっている。

プリクラで見るからに分かる真逆な2人。
どう見ても勝ち目はない。

いや、友達に勝ち負けとか無いのだけど

こんな可愛い子が本気でアタックしてきたら
睦月君でもイチコロだろうな。

そう思うと何だか切なくなってくる。

もっと私が可愛かったら

もっと自分に自信があったら

足りないものを上げたらきりがないぐらいだ。
なのに同じ人を好きになってしまった。

苦しい。
私……どうしたらいいの?

そう思っていたら
スマホのバイブが突然鳴り出した。

ビクッ!!

も、もしかして……睦月君!?

慌てて中身を見る。しかし
美守だった。

違った……睦月君ではなかった。

ハッ!!

いけない、いけない。

せっかく美守がわざわざLINEをしてくれたのに
ガッカリするなんて最低じゃん。

自分に反省をしながらLINEを見た。

『やっほー♪初LINE。
今日は、とても楽しかったね。
咲良に自分の気持ちが言えて良かった。
私達ずっーと親友で居ようね。』

そう書いてあった。

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