海恋
「えー、おらんぬ?
俺もやりたくないしなぁ…
お前、やってくんないかね」
学級委員の男子は、もう1人の学級委員の女子にそう聞いた。
「えー、嫌さっ!」
「ケチな奴さあ。
…って訳で、誰かおらんかね」
そう学級委員の2人が惚けて誤魔化しても、結局立候補者は現れなかった。
「…もう良いさっ。
出席番号抽選で決めちゃうさ」
そう言って、男子は教卓の中に入った出席番号の表を取り出した。
うわー、あたしこういうの1番無理だ…
お願い…… 当たらないで!
学級委員の男子は目を閉じて、表に指を置き、指を暫く上下に動かすと、指をピタリと止めた。
男子が目を開けて、指差していた番号を見ると………