海恋
「あの… 会場の場所がわかんないから、一緒に…行っても良いかな?」
「別に構わないさ」
良かった、快く頷いてくれて。
「じゃ、行くかね」
「うん」
裕くんと教室を出て、黙々と歩く裕くんの後ろを、無言で付いて行った。
暫く移動すると、【3-B】と書かれた札が下がる教室の前に辿り着いた。
「貝橋さん、着いたが」
「…ん、あっ、ありがとう」
あたし今、何を考えてたんだ…?
教室に入ると、皆ほぼ集まっていて、どうやらあたし達が最後だったみたいだ。
「えっと、1年A組ぬ、文化祭実行委員やいびーん」