海恋
「…咲良」
「だからっ!
だからあたしは、付き合ってた彼を、利用したの…!
七海を忘れる為の、ただの道具として扱ってるだけだった...」
「咲良…」
「何度も、忘れようとした!
なのに...忘れられなかったの…。
七海の事、どうしても、頭から消えなかった...」
「……さ」
「あたしは、その人を好きでもないのに付き合って、何かを忘れる為に、その人を利用しちゃう、最低な奴なのっ!
七海は... そんな最低な人と、付き合える?」
七海は、少し動揺していた。
「自分も、もしかしたら利用されてるかもしれないんだよ?
好きって感情が、1つもないかもしれないんだよ?」