海恋
「咲良、でーじうじらーさん」
七海は笑いながら、あたしの頬に自分の手を持って来た。
…七海の手、大きいな。
優しくて、温かい。
やっぱり、七海は海みたいだね。
ううん、海そのもの。
「七海も……… カッコいい」
あたしも七海の真似して、七海の頬に自分の両手を持って行った。
「ははっ、にふぇーでーびる。
……アヌ、まさかとは思うやしが、先生来たら困るし、移動するかね」
「あっ、うん」
お互いの頬から手を離し、その手と手は、再び繋がれた。
七海の手は、やっぱり温かい。
あたし達は、これからフェリーで宮古島に渡り、そこにあるショッピングセンターに行く事になっている。