海恋
相変わらず綺麗な海。
水平線を見つめながら、あたしはゆっくりと砂浜を歩いた。
最初は、ここに来るのが辛かった。
水平線を見つめるのが、怖かったから。
またあの時のように、あたしは自殺してしまうんじゃないかと思った。
でも、いざ行ってみたら、全然平気だったから、驚いた。
キラキラと光る水平線。
あそこに、七海やお婆ちゃん、ユキさんがいる。
あたしも、そこに行きたいと以前は思っていた。
でも、いつからかバカバカしいと思い始めた。
あたしにはまだ生きる権利があるのに、それを無駄にするなんて。
それこそ、早く逝ってしまった七海に失礼だ。