海恋


相変わらず綺麗な海。



水平線を見つめながら、あたしはゆっくりと砂浜を歩いた。



最初は、ここに来るのが辛かった。



水平線を見つめるのが、怖かったから。



またあの時のように、あたしは自殺してしまうんじゃないかと思った。



でも、いざ行ってみたら、全然平気だったから、驚いた。



キラキラと光る水平線。



あそこに、七海やお婆ちゃん、ユキさんがいる。



あたしも、そこに行きたいと以前は思っていた。



でも、いつからかバカバカしいと思い始めた。



あたしにはまだ生きる権利があるのに、それを無駄にするなんて。



それこそ、早く逝ってしまった七海に失礼だ。

















< 349 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop