海恋


…あの日から、1週間後の朝。



お婆ちゃんが作ってくれた朝ご飯を、七海とお婆ちゃんとあたしで、食卓を囲んでご飯を食べた。



皆で揃って食卓を囲むなんて、何年振りだろうか。



東京にいた時は、帰って来ても、酔っぱらった母親に暴力を振るわれるから、あたしは逃げるように外食に行っていた。



…いや、そんな生活とは、もうおさらばしたんだ。



ここは、違う。



東京じゃない。



酷い事する奴もいない。



あんな学校にも、行かなくて良い。



気が楽だった。



来門島に来てから。



あたしを温かく迎えてくれたお婆ちゃんにも、感謝してもしきれない。



そして… 七海にも。
















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