海恋


七海の綺麗な瞳が、多少潤んでいる事に気付いた。



七海……。



………ゴメン。



「あたしも………七海と離れるのは、すっごく、悲しいし、辛いよ?

でも……………ゴメン。
今のあたしは、悲しさよりも、ずっとずっと、ワクワクしてるんだ。
これからの新生活が、もっのすっごく、楽しみで仕方ないんだ。

だから、七海…
ごめんなさい。

あたし、那覇に行く。
S高校に、編入する……」



そう言った途端、あたしの目から、涙が溢れた。



本当は、すごくすごく、悲しい。



別れたくなんてない。



でも… 一生会えない訳じゃない。



でもでも、悲しいよ…辛いよ……!



…泣いているのは、あたしだけじゃなかった。

















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