海恋
お昼タイムは、皆、学食に行くみたい。
早速、前の席のリコに話し掛けようと思った。
「リコー、学食行……」
「咲良咲良!
学食、早く行くさ!
しぐ行かねぇと、売り切れちゃうさ!」
リコはあたしの腕を引きながら、全速力で教室を飛び出し、学食が売っている場所に駆け込んだ。
「え…っ」
急いで来た筈だよね…?
なのに…
「何この人だかり!」
とてつもない数々の人。
どこを見ても、人、人、人。
人だらけだ。
あたしは人酔いする方じゃないけど、これだけ人が密集する所にいたら、気分も悪くなる。