LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
って、思ってる側から!


「なんで手ぇ、繋いでんの!?」

「オマエが掴んだままなんだろ!」


「あぁ、そっか!ごめんっ…」

慌ててその手をパッと解く。



なのに…

「フラフラ危ねぇから、持っとく…」


再びその手が繋がれる。



ふいに…

胸に重なった、奏曲の手の感触が甦って…


心臓がやけに騒ぎだす。






バイクにまたがると…


「危ねぇから、今日は俺に捕まっとけよ」

「いい、いいっ!大丈夫!」


心配してくれるのは有難いけど、これ以上スキンシップしたくない。



「チッ、酔っぱらいが…
落っこちても知らねぇからな。

つか、単車ムリそーな時は言えよ?」


そう言って、めちゃくちゃ安全運転してくれたから…

余計眠くなる。



必至にそれと戦って…

なんとか無事帰宅。




今日は心を乱されてばっかりだったけど…

なんだか楽しい気持ちで眠りに就いた。






あとは隼太と、夢の中で会えるといいな…


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