支配を解く手段
‐時間:20:48 場所:学校内2階

ガラララッ……

「……んっ………?…いっ……てて……。」

瓦礫の落ちる音で目が覚めた。さっきの爆発で、気を失っていたらしい。周りには、敵兵が沢山転がっていた。俺は敵兵をクッションにして、軽傷で済んだようだ。

「あ~……此処は…………2階か?」

半身だけ起き上がってみた。頭が凄く痛い。痛いところを触ってみると、

「うわっ!……めっちゃ血出てんじゃねぇか。」

少し切ってしまったようだ。

「……最悪。」

すると奥から声が聞こえた。

「あっ!!九条さーーん!!大丈夫ですかー!!?」

「あぁ?……誰だてめぇは!」

俺が叫ぶと、

「ひどいっすよーー!エンジョイですってーー!!」

俺の部下、コードネームENJOY。言葉の通り、いつでもテンション高めの若い男。どうやら爆発音を聞きつけ、此処に来たらしい。

「エンジョイか!?……この階に敵はいるか!?」

「いいえー!死んでるの以外誰もー!!」

「……分かった。おいエンジョイ!!この階に、まだ救出出来てねぇ被害者がいるかもしれねぇ!仲間集めて探してこい!俺は上に行くぞ!」

そう言うと、俺は立ち上がった。しかし、足場が悪かったのか俺は瓦礫と死体の山から転げ落ちてしまった。

「どわっ!!……痛ってぇぇっ……!」

「九条さん!?……大丈夫ですか?治療班、呼んできましょうか?」

要らねぇ……。俺がそう言うとエンジョイは心配そうに、

「無理なさらないでくださいよ?隊長。まだまだ仕事あるんですから。ほら、手かしてくださいっ。」

そう言ってエンジョイは、俺の腕を引っ張り上げた。

「ぐ……ぁ……───っ!」

引っ張り上げられたのが右腕だった為、俺は痛みに喘いだ。

「九条さん?……マジで大丈夫っすか?」

「……はぁ……うっせぇ……平気っ……だっての。」

そう言うと、エンジョイの手を振り払い俺は瓦礫の山を登り始めた。

「あー!ビーストーー!大丈夫ー?」

瓦礫の山にレッドが降りてきた。

「ペイン!?……上はどした!?殺ったか!?」

「うん!もうバッチリだよー!あと4階だけー!」

「分かった!今上がる!」

そう言い、俺は瓦礫と死体の山を上まで登った。そして、

「エンジョイ!後は頼んだ!」

「了解っすーー!!」

エンジョイは元気に敬礼をしたあと、2階の奥へ走っていった。



・プロフィール profile・

名前・馬場 春輝 baba haruki
出身・日本 東京
年齢・21歳
身長・180.3cm
生年月日・3/24
血液型・AB型
性別・男

特徴・黒髪 ショートヘア
・大学院生
・特殊部隊 殲滅隊
・コードネーム ENJOY
・部隊に入れたことを心から喜んでいる
・九条直属の部下
・声が大きい
・テンションはいつも高い
・よく言われるのは犬系男子
・笑顔を絶やさないがモットー
・戦闘=遊び、趣味

装備・頭にゴーグル
・黒のタンクトップ
・部隊指定の白いシャツ(全開)
・ドックタグ
・茶色のアーミーパンツ
・黒のアーミーブーツ
・両手に指なしの黒の手袋

使用武器・脇:銃2丁
腰:手榴弾4個、サバイバルナイフ 2本

最後に悪についてのコメント

『悪い奴はいない方がいいに決まってるっすよ!!あっ、でも九条さん達の仕事無くなっちゃう……。でも悪い奴は……!あ~もう訳わかんないっすー!……とりあえず、悪い奴はほどほどにっ!って感じで! 』
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