輝く太陽のようなきみと、永遠を。【旧ただキミ 修正中】
「……なるほど、」
私が頷いたのを見て、先生は
「ねえ、山吹さん。
ー…本当に、治療するつもりはないの?」
真剣な眼差しで見つめてくる先生。
私は、冷静に頷いた。
急性リンパ性白血病は、進行が早いから見つけたら早期治療をしている。
ー…もちろん、私も少しばかりの治療は受けている。
急性リンパ性白血病は、完全寛解といって骨髄中の白血病細胞の割合を5%以下に減らすことで、
白血病細胞が暴れることの出来ない状態に持っていくこと。
早くから完全寛解の状態になるほど、その後の治療経過がいいらしい。
また、完全寛解の状態だと血液検査をしても、白血病細胞は検出されないらしい。
それに、赤血球や白血病、血小板の数も正常レベルまで増えるらしく、完全寛解になったら急性リンパ性白血病の症状はなくなるらしい。
そのため、患者は完全寛解をめざして、寛解導入療法、地固め療法、維持療法の3つのステップで進められると、
この病気を患った時に説明された。
ーーーけど、私は受けるつもりは無い。
完治、したいという気持ちはない。
別にこれで死ねるなら死にたいともまで思っている。
兄やこのことを知っている真綾たちは治療しよう?と進めてきてくれるけど、
私はうんともすんとも言わない。
先生も、毎回こうやって受けない?って言われるけど私の意思は変わらない。
…これで、蒼汰くんにお願いでもされたらうんと言ってしまうかもしれない。
……あ、なんで今…蒼汰くんのこと考えてるんだろう。
浮気するなよ、と言った最低野郎なのに。
ーーーー……
最低野郎…だけど、
やっぱり私…本当は……