輝く太陽のようなきみと、永遠を。【旧ただキミ 修正中】
「……オレさ、
……山吹のこと好きになったのって突然の事だったんだよね」
「え?」
「多分、山吹は覚えてないだろうけど…、
1年の…そう、ちょうど文化祭時期に初めて、山吹と関わり持ったんだよね…」
「……ごめん、覚えてない、かも…」
1年の文化祭時期のことなんてもう覚えてないし、
正直、消したい記憶でもある。
私の学校は体育祭が6月に行われ、文化祭は11月に行われる学校だった。
理由としては、専門学科系の人達が、夏休みや9月、10月には研究発表大会や、検定、プロジェクト発表などがあるため、
比較的落ち着いてる11月に行っているらしい。
……そして、ちょっどその11月は、蒼汰くんが冷たくなり始めたー…浮気をし始めた頃だったのだ。
体育祭後の7月くらいに私は蒼汰くんに告白をして、最初の3ヶ月は幸せだった。
けど、ちょうどこの11月から…蒼汰くんは冷たくなり始めたのだ。
文化祭も、蒼汰くんと2人で回れると思ったのに
『俺、お前と回る気は、ないから。
ダチと回れば?』
なんて。こんな風に冷たく突き放された。
最初は、本当に意味がわからなかったし涙が止まらなかった。
「……オレさ、ちょうど…山吹が長谷川に一緒に回ろうと声掛けてるとこに居合わせちゃったんだよね」
「……え?」
彼の声に驚き、私は顔をパッと上にあげた。
「……山吹、覚えてるかな。
長谷川が去った後に声をかけられたこと…」
蒼汰くんが去った後に…声をかけられたこと…?
うーんと考えながらその時の記憶を思い出していくと
「……あっ!」
「……気づいた?」
「……え、でも……、あれ……
だって……」
ちょっとまって?
え、どういうこと…?
あの時のこと、鮮明に思い出せるけど…瞬くんなんていなかった…よね?
声をかけられたことは覚えているけど…それは、瞬くんではなかった…はず。
だって、あの時声掛けてきたのって……、
ボサボサ頭でメガネも瓶底で、凄く猫背だった男子生徒だったはず。
すると、彼は
「……思い出した?あの時のこと」
「…お、思い出したけど……、あれ?」
「…どうしたの?」
「あ、あの時…蒼汰くんが去った後に
私に声をかけてくれたのは、……瞬くんではなかったよ、ね?」
確認のために聞くけど彼は表情を一切変えない。
え?どういう……こと?
「…彼さ、こう言ってなかった?
『1度断られたくらいでめげたら駄目。
本当に好きなら、真っ向からいかないと。
……1度きりの人生なんだし、楽しまないと損しますよ』…ってさ」
「……、っ!」
確かに、言ってた。
……え?もしかして……
「あの時のボサボサ頭で瓶底メガネだったやつはねー……」
