女子高生の私と不機嫌な若頭


『……涼介さん、ああいうふうに笑うなんて初めて見ました』


私は少し怒っていた
だって、私は見たことない笑顔だった


「……お前の友達だろ?愛想悪くはできないだろう」


……そうだけど
だけど、私にも向けてほしい

なんか、子供みたい……私。
そう思っていたら顎をグイッと向けられた


んっ!!
ち……近い……
涼介さんの……顔が……。


「……ヤキモチか?」


ヤキ……モチ…?
……
……いや、いやいやいや……


『や、や、や、ヤキモチなんて……』

『た、た、た、ただ、見たことない顔だし……わ、私にも見せてほしい……』
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