女子高生の私と不機嫌な若頭


「ああ、ってか放置しすぎっ!」
「あ、あいつも来てるわ」


真也さんは、奥の部屋へと続いてるだろうドアを開けて誰かを呼んでいた


「美鈴ー、涼介きたぞー」


美鈴?
美鈴って、あのホテルで会った人かな?


奥から出てきたのは
やっぱり、あの時の美鈴さんだった

「わぁっ、涼介だ!……あっ!あの時の彼女じゃん!久しぶり、元気にしてた?あの後、風邪ひかなかった?心配したんだよー、けどまた会えて嬉しい」


美鈴さんに圧倒されながらも
私の事を覚えてくれていた事が嬉しかった


「美鈴、杏奈ちゃんが驚いてるぞ」

涼介さんが割って入ってきた
二人のやりとりを見ていたら
……この二人、恋人なんだ


二人の雰囲気が羨ましかった
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