女子高生の私と不機嫌な若頭


静かに自室へ向かう
自室に入ると私のベットで
スヤスヤ眠っている弟がいた


またか……


たまに私のベットで寝てる
多分、この声のせいで目が覚めて
怖くて継母を呼べなかったんだろう


弟の雄哉は4歳
4歳なのに、夜は一人で寝かされている
かわいそうに思う


雄哉はあまり家にいない私に
懐いてくれている

お父さんも継母の肩を持つから
家にいると弟しか話さない


朝7時半には出勤するお父さん
8時にはお母さんと弟が保育園へと出掛ける

誰もいなくなった隙に
私はシャワーを浴びて学校へ行く準備
継母が帰ってくる前に家を出るんだ


なるべくる会わないように……
それが私の生活だった
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