女子高生の私と不機嫌な若頭


次の日には雄哉の体調も良くなったけど
念のために保育園は休ませた

私も学校には行かず
朝から洗濯や掃除と
忙しく動いていた


「朝からうるせーなっ」


昼過ぎ、ようやく起きてきたお父さん
昨日の事もあり
お父さんの顔すら見たくない


『雄哉、買い物行こうか』


そう言って家を出ようとすれば


「おい、金」


お父さんの言葉に
生活費をくれるんだと思えば
ただ手を出しているだけ……


『……なに?』


「は?金だよ、金よこせ」


信じられなかった
生活費をくれないのに
私から金をせびろうなんて……
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