月夜に悪魔



「…じゃあなんでおまえと皐月は付き合った?」

少し沈黙して七瀬君が言う



「おまえの…バラン様のためだよ」



「……………俺の?」


「皐月はおまえを守ろうとしたんだ」


「もういいよ…!七瀬君!!」



「皐月は黙ってろ…!話さねぇと俺の腹の虫がおさまんねぇんだよ!」



七瀬君が…本気で怒ってる……?



「おまえがあの誕生日パーティの会場で皐月の名前を呼ぶから…、魔界は大変なことになった…」

「……………」



「婚約者がいるのにバラン様は浮気症だってね」


「…だからそれがなんだよ?」


「皐月はな!それを揉み消すために嫌々俺とつきあったんだ…!」



「……もしかして……、俺との噂を消すために?」


「そうだよ、全部おまえのためなんだよ」






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