月夜に悪魔
「湖で何するの?」
「待ってて」
すぅとバランが深く深呼吸した
そしてこの世のものとはいえない、キレイな声で叫んだ
『大魔王、バランノ名ニオイテ。湖ヨ、タチサレ!!』
バランの声が響き、何事もなかったかのように思えたが、ズズ…ズズズと奇妙な音をたてながら湖がパックリ割れた
その割れた真中には扉が一つあった
「はやく中に入ろう。変な奴にばれたら大変だからね」
バランは私を再度抱え、扉の中へ溶け込むように入っていった