月夜に悪魔
ドタ…ドタ…
廊下から誰かの歩く音
「誰……?」
「皐月ちゃん…!!」
「バ……ラン…君?」
「皐月ちゃん…ごめんね、一人にして。寂しかったよね?だから来ちゃったんだよね…?」
バランは私に歩み寄る
切ない顔をして
私はあなたにそんな顔をさせたくはない…けど、止められないの…衝動を
「バラン君……」
私はバランの方を見た
―――フラッシュバック
唇―‐くちびる―キス…きス
「こないでぇえっ…!!!!!」
はぁ…はぁ…と息がきれた、それほどまでに大きな声を出していた
「それ以上、近付かないで…―」
涙がポロッと急に出てきた