猫メイド×高校教師












ーーーーーーーー




「んー…美味しかった。夕凪ちゃんはどうだった?」

「とても美味しかったです!ありがとうございます」

「そっか。あとはデザートがくるからね」

「えっ?!まだあるんですか?」



前菜やらメーンやら……なんか沢山食べた気がするけど……


デザートもあるんだ。


こんなところ初めてだからよく分からないや。



「お待たせ致しました」

「わぁ……ケーキっ」

「火、おつけしますね」



細長いオシャレなローソクに火が灯されていく。



「失礼致します」



店員が去って私は先生を見た。



「夕凪ちゃん。お誕生日おめでとう」

「先生……」

「夏休み前から計画しててね……なるべくこの話には触れないようにしてきたんだ」

「…ありがとうございます!私実は今朝自分が誕生日だと知って……」

「ははっ。何かそんな感じがしてたよ」



先生が優しく微笑んで火を消すように促す。


……ふーっ



「おめでとう夕凪ちゃん」

「ありがとうございます…っ!」

「はい、これ誕生日プレゼント」



プレゼント……。


遊園地のときももらっちゃったのに…。









< 237 / 367 >

この作品をシェア

pagetop