嫌われている君がスキ
2年E組
峯 亮介君。
同じクラスの彼はそれはそれは見事な嫌われ者。
クセのある黒髪。
学ランは似合ってる方。
顔は中の上で右目の下に涙ボクロがある。
峯君は身長176cmの、不良………ってわけでもない。
ただ、峯君は不良並に目つきが悪い。
少しでも目が合えば、眉間にシワを寄せ切れ長の鋭い目で睨まれる。
それは男女、先輩後輩、先生だとしても関係ない。
「おい峯。さっきから俺の事睨んでんじゃねぇよ。」
そんな目つきだからか、峯君にこんな事を言いながら喧嘩を売る男子は結構いる。
すると峯君は「睨んでないよ。」と、最初はいつもそう言い返すんだ。
でも
「は?睨んでるだろ。見んじゃねぇようぜぇから。」
高校生の男子はこうゆう事をポロッと言うもので。
次の言葉でいつも峯君の怒りスイッチは入ってしまい。
「はいはい、もう見ませんよ。だからどっか行け。サヨーナラッッ!!」
「っ!」
そう言いながら相手を突き飛ばしたりしてしまう。
もちろん相手の男子が黙ってるはずもなくすぐに立ち上がっては応戦してくる。
ここで、峯君の嫌われるポイントが1つ出てくる。
それは周りを巻き込む事だ。
相手を女子が群がってる所に投げ飛ばしたり、人が多い廊下で喧嘩を始める。
「おい!峯!周り見て喧嘩しろよ!アタシ達を巻き込む意味!」
「ちょっ…最悪、アザ残ったらどうしよ。はぁ。」
「うるせぇな。そんな所突っ立ってんのが悪いんだよ。つか…避けれないとか反射神経悪すぎ。」
「「はぁぁ?」」
こうして
また峯君は嫌われるのです。