学校［短編］

夜の学校は、いつも何気なくあるいている廊下とは、全く違っていた｡
薄暗く、私たちの足音が響いて、今にも何かが出てきそうだった｡

気がつくと、さっき灯りがついていた部屋まで来ていた。
｢麗奈、もしかしてこの教室の中入るの？｣
と私は言った｡

すると麗奈は私の質問に答えずに、教室の扉を開けた。
すると、中には誰もいなかった。
しかし、窓が開いていた。

私は安心した。
でも、少し気味が悪かった。

だけど、霊感がある綾は、真っ青な顔をしていた。
｢綾、どおしたの？｣
｢そっ…そこにいる…女の人が…｣
｢えっ?どこにいるの?｣
那緒が、そう言った。
｢窓の所に…いる…｣

そして、いきなり強い風が入ってきた。
目が開けられないほど…。


風がおさまった頃、目を開けた。
すると、窓の方からこっちに歩いてきた。