モンスター・バスターズ
「は…?」
竜神族?
私が?
そんなわけないだろう
「なんの話だ?私にはさっぱりだな」
「とぼけるな」
トビの声が部屋に響いた
「とぼける?
とぼけてなんかいないさ。
私は竜神族なんかじゃないって言っているんだ」
「じゃあ、この剣はなんだ」
トビは机の上に置いてあった、竜神の剣を持ち、私に見せた
「それは私の剣だ」
「この剣は竜神族の物だ。
竜神族以外使えないはず。
なぜそんなものをお前が持っとる」
「その剣は私が拾われた時に私が持っていたそうだ。
その剣の事は何も知らない!」
「お前……………!
お前、出身はどこだ」
「…武ノ国」
私の答えを聞いたトビは「やっぱりな…」とつぶやいた
「お前…本当に竜神族について何も知らんのか?」
「だからさっきからそう言っているだろう
竜神族ってなんなんだ?
なんで竜滅団は竜神族を滅ぼそうとしているんだ?
その剣はなんなんだ?」
「……知らない方がいい。
お前には…この運命は重すぎる」
「なんのことだよ!」
トビは俯いたまま何も言わない
「トビ!」
「逃げろ…安全なところへ
この剣を持って安全なところへ行くんだ」
「は?なんでだよ
教えろよ全部!」
「いいから早く逃げろ!
他の奴らが帰ってくる前に」
トビは竜神の剣を私に押し付け、ドアまで無理やり連れて行った。
「いいか?この部屋から出て、右にまっすぐ進めば白いドアがある。
その向こうにお前の馬を止めておいた。
それで遠くに逃げろ。」
私にはなぜトビがこんなにも焦っているのか全くわからない
「ナギサ、これを持っていろ
これは我々竜滅団の位置を教えてくれる紙だ。
この赤い点が自分の元に近づいてきたら、全力で逃げるんだ」
そう言って渡されたのは、4つに折られた紙だった
真ん中に自分と思われる黒い点があり、紙の端っこに赤い点があった
そして黒い点のすぐそばに緑の点がある
「この緑色が…トビか?」
「ああ、そうだ」
私はその紙を折って、ポケットに入れた
「なんだかよくわからないけど、助けてくれてありがとうな
この恩は忘れない」
「あぁ、さぁ早く行け!」
私は勢い良くドアを開け、右へ走った
少し走ると、トビが言った通り白いドアがあり、その向こうに愛馬が草を食べていた
「帰るぞ!ユキ!」