禁断のプロポーズ
「しかも、俺が買ったんだ。
忘れない。
会社の関係で、付き合いのある店から買ったんだしな。
お前の姉さんが、二位になって、それを持って帰った。
ただ、そのあと、趣味に合わないからと誰かにあげてたら知らないが。
まあ、会社につけて来てたのを見たことはあるがな。
結構高いんだぞ、それ」
「姉がこれを持ってたことをみんな知ってたわけですね」
「いやあ、みんなじゃないだろう。
いちいち、人の賞品を覗き込む奴ばかりじゃないから。
ただ、まあ、知ってる奴が見たら、一発でわかるかな」
「おねえちゃんか、おねえちゃん以外の誰かがわざとこれを置いて行ったんですかね? 課長の家に。
その、一発でおねえちゃんのだとわかる品を」
「誰が置いたにしても、客が入らないようなお前の部屋に、その人間は入れたというわけだな」
「専務は本当に嫌なことを言いますね」
「なんでだ。
男かもしれないだろ。
お前の部屋に誰か入らなかったか?」
「うーん。
入って、それを置ける可能性があったのは、私の知る範囲では、水沢さんだけですね」
と言うと、笑い出す。
「死ぬほど怪しい奴だな」
と。
いや、貴方には負けますよ、と思って聞いていた。
忘れない。
会社の関係で、付き合いのある店から買ったんだしな。
お前の姉さんが、二位になって、それを持って帰った。
ただ、そのあと、趣味に合わないからと誰かにあげてたら知らないが。
まあ、会社につけて来てたのを見たことはあるがな。
結構高いんだぞ、それ」
「姉がこれを持ってたことをみんな知ってたわけですね」
「いやあ、みんなじゃないだろう。
いちいち、人の賞品を覗き込む奴ばかりじゃないから。
ただ、まあ、知ってる奴が見たら、一発でわかるかな」
「おねえちゃんか、おねえちゃん以外の誰かがわざとこれを置いて行ったんですかね? 課長の家に。
その、一発でおねえちゃんのだとわかる品を」
「誰が置いたにしても、客が入らないようなお前の部屋に、その人間は入れたというわけだな」
「専務は本当に嫌なことを言いますね」
「なんでだ。
男かもしれないだろ。
お前の部屋に誰か入らなかったか?」
「うーん。
入って、それを置ける可能性があったのは、私の知る範囲では、水沢さんだけですね」
と言うと、笑い出す。
「死ぬほど怪しい奴だな」
と。
いや、貴方には負けますよ、と思って聞いていた。