童唄―warabeuta―かごめかごめ編
序章
 かごめ かごめ・・・



  昔よくしたよね。



  何時からだろう?



  歯車が狂い始めたのは・・・。



  『あはははは―・・・いい気味』



  目の前に居るのはもう狂ってしまった



  私の友人たち。



  こう仕向けたあいつが、あの女が憎い。



  そう。私がいじめられるよう仕向けた



  あの女に、仕返しがしたい。



  でも、その願いも虚しく、私は死んだ。



  あの女に、後ろから押されて・・・・・。



  死因は交通事故という事になった。



  私は、魂だけになっても、憎しみ続けた。



  そしてある日、その男は、



  私の元に遣って来て言った。



  『あ奴に、あ奴らに、仕返しがしたいか?』



  と。



  私は、勿論頷いた。



  そして、男は私に、



  かごめ かごめという名の呪いを与えた。

< 1 / 11 >

この作品をシェア

pagetop