冷酷皇帝と偽りの花嫁~政略からはじまる恋の行方~

   「アシュレ様!」



 数人の兵がのぼってきたようだ。



   「誰もはいってくるな!」



 あられもない姿のリューリをもう、誰の目にも
 ふれさせたくなかった。



   「ダニエル、もうみんな捕まった。おとなしく
    こちらに来い。」



 肩をいからせて、睨むようにアシュレを見ていたダニエルが
 がっくりと肩を落としてうなだれた。

 その姿をみて、ほっと息をはいたアシュレは、足早に
 リューリのもとにむかう。

 

 その一瞬だった。

 目を見開いたリューリの表情に、アシュレがダニエルの方を
 ふりむくと、懐から小瓶をとりだしダニエルが中身を飲み干したのが
 見えた。



   「うっ、、、ぐっ、、。」



 体を痙攣させ、ダニエルがうずくまる。



   「アシュレ様、毒です!」



 リューリの声にアシュレはダニエルの側に駆けつけたが
 ダニエルは息絶えていた。

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